話題の植物肉Beyond meatよりもImpossible foodsの方がより健康的であるという事実に関して
どうもヨシです(@domoYoshidesu)
今回はImpossible foodsの主要栄養素の比較表を見たところかなり衝撃的だったという件。つまり”話題の植物肉Beyond meatよりもImpossible foodsの方がより健康的であるという事実に関して”です。
ビヨンドミートのメディアでの取り扱い
本国米国でのBeyond meatに関する記事は、未だにIPOが何故成功したか(100M USD以下の売上/創業来利益を出していないにも拘らず)という投資家目線でのニュースばかりで、実際の味や栄養比較は、やや本筋からおいて行かれているような印象を受けます。
私の見立てでは実際に植物肉が普及する上で、肉が生み出す味や栄養素は2か3番目に重要な要素です。(1番は価格、また普及を抜きにすれば代替肉という存在そのものが疑いようのない価値である)。
Beyond meatは植物肉市場では創業年度や売り上げ規模、知名度でトップリーダーの座を維持しています。事実最初にニューヨーク証券取引所で株式公開を行った企業であり、5月下旬の執筆時点での時価総額は恐ろしいことに40億ドルを超えている・・・!植物肉市場というまだまだ未開拓で始まったばかりの世界で一番先を走っているのは間違いありません。
そんなビヨンドミートのライバルとして追随しているのがImpossible burgerを提供しているImposible foodsです。
両会社は同じくシリコンバレー発の企業であること、製造プロダクト、投資主(ビルゲイツが投資している)など接点が多いです。
異なるのは販売戦略(Beyond meatは販売している小売店の多さが売り上げにつながっている/impossible foodsはバーガーキングなど飲食との提携が進んでいる)や味に関する独自技術の違いです。
そこで主要栄養素の比較表を見たところ衝撃的だったという件です。
上記図は、(a) impossible foods, (b) Beyond meat (c )Raw meatの1パテ当たりの栄養比較である。興味深いことにimpossible foodsの方がBeyond meatよりも1パテ当たりのカロリーが50K cal、脂肪が10g低いのです。
普通の動物肉つまりRaw beafとの比較では脂肪が低い事と僅かな炭水化物を含んでいる事に加え、ナトリウムが非常に豊富なことが特徴です。だがこれはbeyond meat vs raw meatでも同じ傾向がみられることから、植物由来のナトリウムが多く含まれている事が原因だと思われます。
Beyond meatがImpossible foodsよりもカロリーが高く脂質が高いというスコアは、環境への意識が高い、植物肉のメインカスタマーにはマイナスイメージでしょう。
なぜimpossible foodsの方がカロリーも脂質もロースコアなのか?
問題はそれが何故なのかという点です。端的に考えられるのは、インポッシブルフードが大きな差別化要素としている大豆レグヘモグロビンという独自技術です。これにより脂質が抑えられている可能性が高いです。
直接的に脂質やカロリーを抑制する効果があるのではなく、実際の肉に近い肉汁を生み出すのがレグヘモグロビンですが、これを加えることによ実際の肉に近づけるための風味成分を余分に付け加えなくていい間接的な効果によるものでしょう。
この点はBeyond meat/impossible meatの広報に直接聞いて答え合わせをしてみてもいいかもしれないですね。後日メールを送ってみようと思います。